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紙想う、書店
紙の文化に再び火が燈ることを目指し、
書籍と紙ものを取り扱う書店を開店いたしました。
紙という素材が持つ温かみのある透明感や質感、
受け継がれてきた紙の文化をお楽しみ下さい。
三島由紀夫レター教室
¥682
三島由紀夫 著
筑摩書房 刊
意外な三島由紀夫の一面に出会える、エンタメ要素たっぷりの小説。
職業も年齢も異なる5人の人物の、手紙だけで物語は進みます。
簡単に5人を紹介しましょう。
・氷ママ子(45歳)未亡人の英会話講師。アメリカに3年間住んでいたことがある。
・山トビ夫(45歳)被服デザイナー。ママ子の服をつくるうちに仲良くなる。
・空ミツ子(20歳)商社OL。かつてママ子の塾に通っていた。ママ子に気に入られ、やりとりがある。
・炎タケル(23歳)芝居の勉強をする青年。衣装の関係でトビ夫と交流したことからママ子やミツ子とも交流するように。
・丸トラ一(25歳)大学留年3年目。ミツ子の親戚。怠けてテレビを見ているのが好き。
手紙だけで織りなす駆け引き、誤解、すれ違い、そしてちょっとした毒と笑い。
1通ごとの手紙が短く、読みやすいため、
忙しい日々の合間にちょっとずつ楽しめるのも魅力です。
繊細なやり取りでありながら、三島らしい骨太の文体も感じられ、
ぜひいろんな視点で繰り返し読んでいただきたい一冊です。